就職活動する時に企業の平均年収というのもチェックするポイントかと思います。平均年収が高い企業を目指したいという人もいれば、年収だけで企業判断するのは良くない、年収に関係なく本当に自分のやりたいことをするのが良いというように考える人もいるでしょう。
一般的な社会は流れとしては後者の自分のやりたいことをするのが良いというような考えの方が素晴らしい考えのように評価されるのかもしれません。
これはあまり極端な考えにならず自分の良いとされるバランスをとっていくのが一番いいとは思いますが、とにかく年収は関係なく自分は良いと考える企業を選んでくれるのはどうなのかという心配があります。
年収があまりにも低すぎると今後の生活の問題にも大きく響いてきてしまうからです。
日本人の平均年収
日本人の平均年収は毎年変わってきますが大体450万円前後程度にならないかと思われます。ですがこれは本当に平均であって中央値としては370万円程度になるのではということがいわれています。
平均と中央値の何が違うのかと言いますと平均年収は一部の年収が高い人がいるとその人の年収によって他の低い人まで平均が大きく釣り上げられてしまうということです。
数人のグループの中に年収1億円の人が一人存在するだけでそのグループは本当はほとんどの人は普通以下の年収だったとしても平均は大きく上げられてしまいます。
このようなロジックがありだんだんと格差が拡大している日本において実は本当の平均的な年収というのはかなり下がってきてのではないかということは予想されます。
年収が低くても生きていけるのか
年収が低くても日本の中では生きていけるのかどうかということですが昔よりは若干生きていきやすい気もしなくはないです。安く物を買うことは簡単にできるようになっていますしパソコンとスマホはそこまでの金をかけなくても手に入れることができますし、エンターテイメントとしてもそこまでお金をかけなくてもサブスクなので十分に楽しめるようになってきてはいます。
年収は下がってきているとしても全体的な幸福度、生活のしやすさなどに関してはそこまで若者は苦労しなくても生きていける状態になってるような気がしなくもありません。
ですがあくまで年収が低くても生きていけるというのは若い時に限る話でもあり実際に世の中で生きていくとお金が必要になってくるというシーンは多く出てきます。
親の元を離れて一人暮らしをしなければいけなくなる時もあるかもしれませんし結婚してお金を買うときも来るかもしれません。自分たちの家や車を買わなければいけない時が来るかもしれませんし子供の養育費というのが多くかかってくることがあるかもしれません。
将来的には病院代であったり介護費であったり洗える生活コストが上がってくる可能性もあります。また都会で生活していかなければならない場合など全体的な生活コストはとても強くなってくるということもあるかもしれません。
今現在普通に生きていくにはそこまでの給料が高くなくても生きられるというようになってはいますが、最終的に低年収のままで上がることがない職場の中では本当に最後まで人生設計として生きていけるのかというような問題が出てきてしまいます。
最初から生活できない給料レベルの会社もある
年収が少しぐらい少なくても会社で働いていれば大丈夫と思うかもしれませんが会社によっては最初から生活できないレベルの給料しか出さない会社というのも存在します。
今の時代実は思ったよりもかなり多くの会社がいわゆるブラックというようなもので給料もとても低く抑えられているように思えてしまいます。
それだけの給料しかもらっていなくてどうやって将来生きていけばいいのか、目の前の毎日を過ごしていくことはできても将来的に大きくお金はかかってくるということはありますし、老後の問題というのも出てきます。
その会社に本当に定年までいられるのかどうかも分かりません。
六十歳ぐらいで会社を辞めることになってその後働く場所が全くない、または数年しか働けないということになった時に貯金も何もないという状態では生活に行き詰ってしまいます。
老後の生活までも全て考えた上での給料をしっかりと支給してくれる会社というのは世の中にどれだけあるのでしょうか。人によっては周りの人が皆優秀でそういう会社に入るのが当たり前って言うように見えているかもしれませんが日本全体を見ると実態はかなり怪しいように思えてしまうのです。
ある程度の年収はもらえる会社を選ぶ
好きなことをすれば給料はいくら低くてもいいというような考えでは本当に生活スレスレの待遇の会社を選んでしまいかねないという問題があります。特に好きなことを仕事にする場合好きなことだから給料が低くても良いんだろうというような考え方をしてる会社というのも多くあります。
ここは本当に気をつけるべきです。
日本人の中央値が年収370万円というような話を言いました。 この370万円という数字で本当に生きていけるのかどうか。住んでいる地域によっては問題はないでしょうけれども、これが東京だとした場合このぐらいの金額ではかなり厳しい生活になってしまいます。
しかもこれは中央値でありこれよりも低い給料で生きているという人はたくさんいるわけです。そうすると東京でないにしても結構厳しいと思いませんか。
年収だけで会社を選ぶというのは正しくはありませんが年収を全く気にしないで会社を選ぶというのは非常に危険なものになってしまいます。
業界によっては仕事ができるできないに関わらず年収の上限というのがかなり低めに設定されてるところもあります。また逆に業界によっては全員の年収が高めというようなところも存在します。
仕事の大変さであったり仕事ができるかどうかとは全く別のものとして年収というものが存在したりしていますのでこの点は気をつけたいところです。特に新卒の就職活動で極端に年収が低い会社に就職してしまうとその後ステップアップしていくというのがかなり難しくなるというようなこともあるかと思われます。
世の中の本などをみると最初は年収が低い会社に入ってもそこからどんどん実力をつけて転職をしてステップアップしていくというようなものが溢れていたりします。でも実際にはそんなことができる人は一握りの人になるでしょう。
最初の会社の年収は低いということはその人のレベルも低いのではないかということで判断されがちなところもありますし、なかなかそこから給料を上げるというようなキャリアアップをするのは難しくなってきます。
学生のうちはあまり会社の給料というようなことは頭にないですしこのことを考えすぎるというのも良くないことのように思えてしまいます。ですが現実的には給料が低すぎる会社というのは本当に生活にも響いてきてしまうということでなるべく避けるようにしていきたいものです。
バランスのとれた判断をしていこう
会社の年収であったり仕事内容であったりその会社のブランドであったりと会社を選択する際にはいろいろな問題が出てきます。基本的にはバランスをとった考え方をしていくということです。
自分がやりたい仕事ができる会社を目指すということが一番ではありますが本当にその会社はまともな待遇を用意してくれるのかどうか、世間からの評価はどのようなものになっていうのかどうか、将来を考えた上でその会社を選ぶことは正しいのかどうか。
考えることは多くあります。あまりにも短絡的に会社を選んでしまって後々後悔することがないようにしっかりと複数の会社を検討して決めるようにしていきたいですね。