ビデオ会議サービスのzoomがファイブ9というクラウドベースのコールセンターを運営するサービスを買収したということニュースになりました。
ファイブ9という会社がどういう会社かということが気になって調べたのですが、アメリカの会社ということでそこまで詳しい情報はわかりませんでした。
法人顧客が追加される、コンタクトセンターソフトを導入することで顧客とのコミュニケーションが最適化されるということです。
この買収自体は相乗効果をもたらす可能性が高いということで、今後のzoomの発展が期待できますね。
オンライン化が進むのはわかっていた
問題にしたいのはzoom社の躍進ということではなく、なぜ日本にはzoomのような企業が生まれないのかということです。
これだけコロナが長引くことによってオンライン化が進むことはわかっていたはずです。コロナ問題がもし発生しなかったとしても、どちらにせよオンラインの流れというのはいつ来るかということで早いか遅いかの問題だけであったように思います。
企業間や個人間において気軽に連絡をとりあえるようなツールが今までになく、スカイプもイマイチ使いづらい状態であった。これを破ったのがzoomということでした。
十分にチャンスは転がっていたわけですし、もしかすると今からでも取れる市場はあるかもしれません。
それにも関わらず日本企業は全く勝負になっていなく、ここは日本であるにも関わらずアメリカ企業のzoomにその地位を明け渡してしまっているのです。
アメリカの企業ということで、まだ他国と比べて協力関係になる国の企業なので、この結果は良かった部分もあるとは思います。
ただ、次々に日本の市場が他国に取られていく、そして日本の進出できる分野がどんどん無くなっていくのはどうなのかと心配してしまいます。
日本は新市場で勝てないのか?
日本はなぜ新市場へ進出して成果を残すことができないのでしょうか?
もちろん細かい点では実績を残しているのだと思うのですが、ここまでの世の中にインパクトを与えるような結果を出すのがいつもアメリカ企業であり、目立った成果が見られていないように思います。
かつてであればこの当たりの仕組みなんて日本の通信系大企業がさっさと参入していたりしないのでしょうか?
日本だからできないのか?アメリカだからできるのか?
その実態はわかりませんが、日本人としての働き方、考え方、キャリアの作り方等も見直していかないと、このまま普通に日本企業で働くというやり方が通用しなくなるときも来るのではないかとも思ってしまいます。
日本で普通に働いていてもそのうちアメリカ資本の企業に買収されたり、太刀打ちすることができなくなり、転職せざるを得なくなる。
そうしたときに日本企業で培っていくスキルでは勝負にならないのではという不安も出てきます。
アカウント不要というのはメリットが大きい
zoomに参加するのにアカウントを作る必要がないというのは大きいと思います。
私が最初に使ったときはコロナよりも全然前でしたが普通にURLを踏むだけで使えるということでスムーズに使えてこんなサービスもあるんだと感心しました。
これが毎回新しいサービスを利用するためにアカウントを作って、ということだと面倒になりますが、主催者側がつくっていれば、誰でも参加できるというのはメリットがあります。
同じように日本企業も作って、参加社側は負荷がかからないような仕組みで運営すれば、それを利用してくれる人も出てきたりしないのでしょうか?
今さらもう遅い、知名度がないからどうしようもないなんてなるのでしょうか?
zoomの機能にもう少し何か別のオプションを加える、日本ならではのメリットを加える等、何かもう少しやりようはある気がしてしまいます。
世界シェアを取るまでにはいかないにしても、せめて日本内でzoom1強ではなくもう少しそのシェアを崩すくらいはできるものがあっても良い気はします。
スカイプも日本企業ではありませんし、LINEは個人向けだし、これも日本とはいえません。どうにもこの分野が弱すぎる感がありますよね。
アフターコロナを見据えた動きを
コロナ禍ということでzoomが発展したのは間違いありませんが、そのコロナについてもいつか終わりは来るもので、100%とは言わないまでももう終わりは見えかけてきたという部分もあります。
そうすると次はアフターコロナ。また世の中の生活が再び変化するはずでここに何かのチャンスが出てくるはず。
そのことを見据えて何か日本企業にも動いてもらいたいなと思ったりもします。
おそらく日本にも良いアイディアがあるはず
日本にもおそらく良いアイディアを出すような人達はたくさんいるはずです。
そういう人達の声を上手く拾い上げて、そこに資金を投入するような文化、挑戦するような文化が上手くできていないのではないでしょうか。
どうしても大企業になってくると守りの精神が出てきて新しいことにチャレンジしなくなってくる。口先では新しいことを言っていても実際には機動力を失っている。意見をしづらい空気が出来てしまっている。
この空気を変えていかない限り、日本企業はそのうち外資に次々と浸食されてしまうのではないでしょうか。