12月21日のニュースになるのですが、居酒屋チェーンの労働問題で「残業が平均月80時間などの過労死ラインに満たないとしていったんは労働基準監督署に退けられたものの、その後、一転して労災と認定されていたことがわかった。」ということが出ていました。
最大約75時間半の残業+深夜勤務ということで過労死基準の80時間には達していなくても認められるということで今後企業はより気をつけなくてはいけなくなったということです。
この流れが進んでいけば、もう従業員を過剰に、限界まで働かせるような文化は無くなっていきそうですよね。
今までの日本が普通ではなかったということでこれからは新しい働き方がしていかなければいけないのかもしれません。
就職先の残業時間に注意
入社する前にその会社の残業時間はどうなっているのか?
また公表されている数値はあっても実態はどうなっているのかというのは確認したいものです。
若い時はたくさん残業しても大丈夫という考えもありますが、その結果体を壊して消えていった人はたくさんいます。大丈夫な人は大丈夫というだけであり、全員がその仕事量に耐えられるわけではありません。
また仕事内容による部分もあるでしょう。研究職のような形で没頭するのと、居酒屋チェーンのような現場仕事で働かされるのであれば同じ時間であっても肉体的、精神的疲労度は異なってきます。
もちろん現場仕事でないとしても度重なる残業で精神をやられてしまう人はたくさんいますのでそこは見極めていかなければいけません。
一般的な日系の会社で普通に従業員として働く場合で残業が極端に多い、あるいは月50時間くらいは当たり前になっているという場合は、本当にそこで働くべきかは考えた方がいいでしょう。
外資系の場合は別軸になるかもしれない
外資系で働くという場合は労働に関してはまた別の話になるかもしれません。
労働基準法上がどうなっているのかは非常に怪しい部分がありますが、外資系では超人的に働く人達がたくさんいます。もちろん外資といっても通常の会社というレベルのところではなく、給料は一般の会社の何倍にもなるような企業で働くという場合です。
こういう人達は頭が良いというのはありますが、それ以上に体力も凄く、精神的にもタフであるということが言えるのでしょう。こればかりは向き不向きというものがあり、いくら優秀な人だとしても向いていない人がそこで働いてしまうと体を壊してしまうリスクもあり、よく考えるべきです。
残業の多い働き方が全てではない
残業をすると残業代が入りますし、仕事でも出世する可能性も高くなるということでお金を稼ぎたいという人は残業する会社に入ってもいいと思うかもしれません。
入ること自体は本人の自由ですが、働き方はそれが全てではありません。
残業代を得て、生活残業として日々の生活を豊かにしたい人もいるかもしれませんが、それよりは実力をつけて給料の高い会社に転職したり、良いポジションに就くということがもっと良い結果を出すことができます。
ただ働く時間だけが多いということにならないかの注意は必要です。本当に頭を使って働いて結果を出して自分にとっても貴重な経験になるということであればいいとは思うのですが、本当に単純労働で月何十時間も、過労死直前まで頑張りましたというのは体力の証明にしかなりません。
体力がある=根性があるということで、新卒レベルであれば評価してもらえるかもしれませんが、それは若いときの話だけであり、だんだんと実力を求められるようになってくるとそのようなことは関係なくなってきます。
そういうことを考えたときに残業といってもその質、内容を見極めないと、そのときは残業代が入ってきたとしても、後々のキャリアとしてはよくないものになるということがあるかもしれません。
働き方への意識が高い会社を選ぶ
今のトレンドとしては根性論でたくさん働いてたくさん稼ぐというような働き方はなくなってきました。
会社としても働き方改革を行っているのが普通というような流れになってきています。
そのようなときに働き方が古いな、残業が異常に多いという会社を選ぶというのはあまり良い方法とも思えません。
働き方というのもまた時代によって変わっていくものになりますが、就職する身としては会社自体が働き方への意識が高いかどうか、残業という時間軸ではなく結果を出すかどうかを見ているのかどうか、従業員の健康を意識しているのかどうかについてはしっかりと見ていきたいところです。